BMW E60 M5にはEDCという電子制御ダンパーが装着されています。サスペンションの減衰力をボタン1つで変更できる機能で、今でこそ当たり前になっていますが、 E60の現役当時に装着されている車はかなり珍しかったと思います。
ちなみに、BMW E60 M5では3段階の切り替えが可能です。
シフトレバー横にある、このスイッチを押す毎に
コンフォート
↓
ノーマル
↓
スポーツ
と切り替わります。
走行シーンに応じて足の硬さを変更できるため、大変便利な機能なのですが……こと維持においてはコスト増加の要因となる悩ましい存在です(汗)
今回は、BMW E60 M5のサスペンション交換について考察してみたいと思います。
まずは基本中の基本、純正から。
ですが、いきなり躓きました(笑)
ネット調べでは国内正規純正部品の値段が分かりません(汗)
ということで、いつものReal OEMで調べてみることに。
純正 フロント 919.31ドル
https://www.realoem.com/bmw/ja/showparts?id=NB92-EUR-01-2007-E60-BMW-M5&diagId=31_0660
純正 リヤ 555.11ドル
https://www.realoem.com/bmw/ja/showparts?id=NB92-EUR-01-2007-E60-BMW-M5&diagId=33_1245
これは1本の値段なので、一台分ですとそれぞれ2本ずつ必要です。
したがって、円換算(109.4円で計算)でフロント¥201,145、リヤ¥121,458ということになり、合計¥322,603となりました。
ただし、これは海外の価格を円換算しただけで、実際の国内価格はこれの1.5倍、ヘタをすればこれの倍はするかもしれません。個人的な予想では、ディーラー作業で50万円は下らないのではないかと(!?)
う~ん……これはもう「社外品で安く済ますしかないな」と、いつもの思考が頭をよぎります。
ということで、次は社外品編。
しかし、ここに落とし穴が……
調べてみると、E60 M5用の社外サスペンションキットの設定は決して少なくはありませんが、その殆どはキャンセラーやコーディングでEDCを非作動にしなければ装着できないものなのです。(ポン付けだとEDCの警告灯が点灯してしまう)
オリジナル重視の私としては、これは受け入れ難いものがありますので、選択肢から外します。
するとなんと!
ビルシュタインしか残りません(汗)
しかし一応、ビルシュタインの中で選択肢が2つあるので紹介します。
1つは、B16という車高調整機能が付いた高級タイプ ↓
価格:617,327円 |
もう1つは、B6という純正形状タイプ↓
価格:382,727円 |
純正じゃないのに、かなりの値段です(汗)
EDC機能がついているだけで、こうも高くなるのかと驚きを隠せません。
ちなみに、EDCに対応していない車高調は20万円程度からと、普通の車とそう変わりません。(もちろん、KW等の高級品もあります)
こうなると、もう海外逃亡しかありませんね(笑)
さっそく「E60 M5 Suspension kit」で検索してみると……
すごい結果が!
B16 3,175ドル (送料無料) 販売ショップ―Emnotek (アメリカ)
https://emnotek.com/products/bilstein-b16-damptronic-coilover-kit-bmw-e60-m5
B6 1,762ドル (送料無料) 販売ショップ―ECS Tuning (アメリカ)
https://www.ecstuning.com/b-bilstein-parts/b6-performance-damptronic-shocks-struts-kit/31-231299kt/
日本のほぼ半額です、マジかと目を疑いますが……詐●サイトじゃないですよね?
どちらのサイトもPayPalが使えるので大丈夫だとは思いますが、さすが自動車大国アメリカです、車も安ければ部品も安い!
ちなみにヨーロッパのサイトでも、アメリカより少し高めなものの、大体同じような値段で販売されていました。どうも日本が高過ぎるだけのようです。
数が出ない日本なので仕方ないとは思いつつも、もう少し頑張って欲しいと思ってしまいますね。
人柱作戦の一環として、将来サスペンション交換の際は是非こちらに手を出してみようと思っています。
いないと思いますが、先に手を出した方からの報告もお待ちしておりますので、よろしくお願いします(笑)