サラリーマン投資家がBMW E60 M5を維持するブログ

10年来の夢だったBMW E60 M5を思い切って購入した、ごく普通のサラリーマン投資家のカーライフと独り言の記録です。

 

 

 

【BMW E60 M5】外車(輸入車)といえばオイル漏れ ~ M5のオイル漏れはどこから?

エンジンオイルのイラスト

 

BMWに限らず、外車(輸入車)といえばオイル漏れ!というイメージをお持ちの方も多いと思います。

 

オイルが漏れるのはオイルが入っている証拠!!

 

なんて名言(迷言?)がありますが、これは遠い昔の話……というワケではありません。残念ながら、現行車種であっても劇的に改善されているとは到底思えず、もはやこれは「仕様」みたいなものと割り切るしかない状態。

現に、私が定期的にチェックしている整備ブログでも、BMWのオイル漏れ修理の記事は本当によく見かけます。毎日必ず1件以上、全国どこかの工場でBMWのオイル漏れ修理が行われているんじゃないかと思うほどです。

ということで今回は、このオイル漏れについて調べてみました。

 

 

 

 

BMWのオイル漏れで多いのは?

そしてBMWのオイル漏れというと大体相場は決まっていて、オイルフィルターハウジング(ブラケット)、タペットカバー(シリンダーヘッドカバー)、そしてオイルパンの3箇所が大多数を占めます。他にも、バキュームポンプやVANOSソレノイドバルブ等、漏れる箇所は多々ありますが、TOP3に比べると見かける頻度は少ないです。もっともこれらは3シリーズや5シリーズのオイル漏れ定番箇所なので販売台数的にも妥当ですし、同じエンジンがシリーズを跨いで幅広く使用されていることもあるので、症例も必然的に多くなるのは仕方ないところではありますが…...それにしても「国産車に比べ漏れ過ぎやろBMW......」と思ってしまいます(汗)

 

E60 M5のオイル漏れ事情について

ここで気になるのは「ではE60 M5はどこからオイルが漏れるのか?」ということです。

早速検索してみましたが、他のBMWにはないE6x系M5/M6のみに与えられた唯一無二のV10エンジン、一般的な直4/直6エンジンとは共通部分も少ないためオイル漏れの特徴も他とは異なるようです。オイルフィルターハウジングからのオイル漏れなんて1件たりともヒットしません。

ちなみに、M5のオイルフィルターはフロントバンパー右側の内部に下向きに取り付けられているのですが、オイルフィルターハウジングなんて部品がそもそもS85エンジンに存在しないのではないか? と疑うレベルです(笑)

それ以外のオイルパンやタペットカバーに関してもネット上では目立ったオイル漏れ事例は見つからず……ここはいずれ絶対に漏れるところだと思うんですけどね!?

もしかしたらM社謹製のS85エンジン、職人の組み付け精度が高くオイル漏れしにくいのか!? それとも他のエンジンとは違い、オイル漏れしにくい構造で作られているのか!? なんて思ったりもしましたが、何故こんなにオイル漏れの事例が少ないのでしょうか? 単に販売台数が少なく、オイルメンテをしっかりしているオーナーが多いだけなのか!?

謎は深まるばかりです……

 

 

 

 

 

 

 

 

E60 M5定番のオイル漏れ箇所は?

そんなE60 M5ですが、ただひとつだけ検索で複数ヒットするオイル漏れ箇所があります。

それは「オイルクーラー」です!

オイル漏れ箇所としてはあまり聞き慣れない部位かもしれませんが「E60 M5 オイル漏れ」で検索するとこればっかり出てきます。オイルクーラーは、ラジエーターやコンデンサーと同じようにフロントバンパーの裏に付いています。取り付け位置の底面は大きなアンダーカバーで覆われているのでオイル漏れに気付きにくく、駐車場の地面にできたオイル染みに気付いたときには既に重症化している……というパターンに陥りやすい部分です。

 

ではここから、恒例のお金の話といきましょう(笑)

 

まず軽く調べてみると、部品代約12万円に工賃を含めて15万円ほど掛かる……といったブログ記事が。交換時にエンジンオイルが抜けるので、全交換するなら+4~5万円。国内正規部品を使い、ディーラーやそれなりの工場に作業を依頼する、所謂「普通に修理するなら」合計20万円コースってとこでしょうか、結構な高額修理ですね。

 

ではここで、海外での価格を調べてみましょう。

オイルクーラーは下図の1番になります↓

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品番は「17222282499」です。

この品番で海外サイトを調べてみると、やっぱりありました。

 

まずは純正品↓

 

当然のように国内よりも安く、729.94ドル(2020年 8/13時点)です。たしかに安いのですが、部品が大きいため送料が高くつく可能性があり、どのくらいお得になるのかは微妙なところです。ちなみに、「8万から10万マイルで大概ダメになるよ」みたいなことが商品説明に書いてあります。

 

 

次に社外品↓

 

こちらはなんと318.05ドル、これなら送料を考慮しても圧倒的な安さです。 もちろん品質に問題はないのか不安はありますが、これはドイツのMahle製とありますし欧米の会社なら大丈夫な気がしてしまうのは私だけ?これが舶来信仰ってやつでしょうか?

でも、カタコトの日本語よりも英語で書かれていた方がなんか信用できる気がしませんか? もしこれが某国の某Expressあたりで販売されていたら怪し過ぎて手が出せません(笑)

 

 

まとめ

ということで、単純に海外から手配したオイルクーラーを交換してもらうだけなら最安6~7万円くらい、純正品でも10~11万円くらいで済みそうな予感……です。少しは気が楽になったかも!?

あとはエンジンオイルを全交換せずに抜けた分だけの補充で済ませることができれば、ほぼ上記の金額のみで修理することが可能だと思うのですが……M5はセミドライサンプという特殊なオイル循環システムを採用しているので、もしかしたらオイルクーラーを外すとオイルが殆ど抜けてしまうかも!?

補足ですが、オイルクーラー交換時はホース接続部のOリング(品番:17222245358)も忘れずに交換しましょう。こちらは国内で手配したところで300円もしないので、金額的な負担はほぼありませんね。

 

外車の長期保有においては宿命ともいえるオイル漏れですが、漏れ箇所によってはゴム部品やオルタネーター等にオイルが付着して2次トラブルを引き起こす可能性もあるため、早期発見・修理が大切です。オイルクーラーに限らず、点検時にはしっかりと診てもらっておきたいポイントですね。