前回の走行でエンジン警告灯が点灯してしまったM5。
警告音が鳴らなかったので大したことはないだろうと、一度エンジンを切って掛け直しても消灯しません。
この手の消えない警告灯は診断機を持っていない場合、消すだけでもお店に行くことになるので面倒なことになります。当然ですが、診断だけでも料金がかかる場合が殆どです。
しばらくぶりですが診断機を引っ張り出して診てみましょう。
前回の記事はコチラ↓
早速車両と接続してみます。
コントロールユニットツリーには、何やら色々と異常を検出した形跡が……
(黄色のユニットが異常を検出したユニットです)
しかしこれはおそらく、しばらくエンジンを掛けていなかったせいでバッテリーが弱っていたことによるものが殆どだと思います。(前回ドライブ時に、クランキングが弱くジャンプスタートでエンジンを始動しています)
ディフェクトメモリーを読み出してみます。
コンピューター系のディフェクトメモリーを無視すれば原因は一目瞭然、一番上に表示されているラムダセンサーですね。走行距離を見てもエンジン警告灯が点灯したタイミングと一致します。
ここで注意なのは、あくまで「エンジン警告灯の点灯要因がラムダセンサーから来る信号にある」ということです。ラムダセンサーを交換すれば100%直る、という保証はありません。(そりゃ大抵はセンサー交換で直りますけどね)
スクショを取ったところでディフェクトメモリーを消してみます。毎回再現される不具合ばかりとは限らないため、記録されていたディフェクトメモリーは消去する前に必ず控えておきましょう。
なぜメッセージは「ディフェクトモリー」なのか(笑)
ディフェクトメモリーを消去すると、ツリー表示はオールグリーンとなりました。
すべて正常ですね。
ここで油断してはいけません、停車時に正常であってもディフェクトメモリーは走り出した瞬間に入力されることも多々あります。
ドキドキしながら走り出してみると……何も起こりません!
どうやらラムダセンサーが一時的に異常値を検出して、エンジン警告灯を点灯させていただけのようです。まあ近いうちに完全に壊れて警告灯点きっ放し……なんて可能性も十分ありますが(汗)
ひとまず警告灯は消えたので、しばらく様子見ですね。
一応、ディフェクトコード「277C」についても調べてみました。
やはり各種センサーが異常値を検出するとエンジン警告灯が点灯するみたいですね。それが今回はラムダセンサーだったということです。
ちなみにラムダセンサーとはO2センサーとも呼ばれるセンサーで、空燃比を最適化するために排ガス中の酸素濃度を測っているセンサーです。
壊れても走行に支障はないが、空燃比が最適化されないため燃費が悪化する可能性があるとのこと。元々、これ以上ないくらい燃費悪いんですけどね......
M5のS85エンジンの場合、両バンクのエキマニの後ろに2つずつの計4つのセンサーが取り付けられています。車種によっては1つだけで済むものもあるのに、相変わらず金のかかる車です(汗)
上図1:リヤセンサー(品番11787836451)
上図2:フロントセンサー(品番11787836394)
片側前後セットで3万円とそこそこの値段です。両側だと部品代だけで6万円……
これはBOSCHのOEMなのですが、純正品だと倍くらいします。
しかし、M5の部品として考えると良心的な値段に思えますね(笑)
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【あす楽】BMW O2センサー/ラムダセンサー フロント E60,E61/M5 | E63,E64/M6 | BOSCH製 11787836394,0258017051 価格:17,920円 |
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【あす楽】BMW O2センサー/ラムダセンサー リア E60,E61/M5 | E63,E64/M6 | BOSCH製 11787836451,0258005339 価格:12,320円 |
壊れても走行不能に直結する部品ではないので、購入時はゆっくり検討してもよさそうです。
最後に恒例の最安値を......
画像にはM5用でないのも混じっていますが、中華サイトでは値段の高いフロント側でも4000円台から販売されています。逆にこれで直ったらビックリするレベル(笑)
自分で部品交換できる環境があったら実験してみたいくらいです。ただ、電子部品はヘタすると接続先(この場合はDME(ECU))が壊れる可能性もあるので、リスクはかなり高そうですが……