BMW E60/E63/E64 M5/M6と言えばV10のS85エンジンですが、このエンジンルームの特徴と言えば中央に鎮座する巨大なサージタンク!(エアボックスとかインテークマニホールドと表記されている場合もあります)
左右2つのタンクが隣接して配置されたその姿は、BMWのアイコンであるキドニーグリルよろしく臓器を思わせる形状をしています。グリルが腎臓なら、サージタンクは「肺」ってところでしょうか。
エンジンの大部分はこのサージタンクに隠れて見えないのですが、同じ「隠れて見えない」でもエンジンカバーとはまた違った趣があって、個人的にはこの眺めが大好きです。
さて、ここからが本題です。
先日いつものように、(買えもしないのに)M5のパーツを物色していたのですが、海外の社外エアクリーナーのメーカーサイトに載っていた取り付け画像に違和感が……
お分かり頂けたでしょうか?
タイトルの通り、サージタンクがカーボン柄になっているんです。
ちょっとカッコ良くないですかこれ!?
エンジンルーム内なので普段は見えず、性能が上がるワケでもありません。あっても僅かな軽量化に繋がるかどうか、でしょう。当然、費用対効果は薄く、完全に自己満足の世界……それなのにココまでやってしまうことに「そこにシビれるあこがれるゥ!」です!
ということで、気になるのはやっぱり「これは一体いくらするのか!?」ですよね。
さっそく調べてみると、2つのサイトを見つけることができました。
価格: £2,057.83 (JPY 290,829)
イギリスなので価格はポンド表記です。自己満足としては非常に高価(汗)
これを買うお金があったら、まずはクラッチ交換をした方がいいです(笑)
商品説明には「ドライカーボン繊維から製造されており~」と書いてあるので、大きさを考えると妥当な価格なんですかね。カーボン製品って、小さいエアクリでも10万円とかしますもんね。
もう1つはコチラ↓
https://www.ebay.com/itm/BMW-E63-E64-M6-E60-M5-Carbon-fiber-Engine-Intake-Manifold-/132921223506
価格: US $1,990.00 (JPY 217,273)
イギリスのより安いです。しかし、商品説明を見ると「オリジナルのエンジンインテークマニホールドにリアルカーボンファイバーがラミネートされています」とあります。
これは表面にカーボンを貼っただけっぽいですね、安い(といっても高いですけど)のも納得です。軽量化効果は全くなく(むしろカーボン分だけ重い!?)、完全に見た目だけのアイテムです。
番外編ですが、関連部品の全てがカーボンでできているインテークシステムもありました。
https://www.motorsport24.de/en/m5-e60-m5-e61-touring/
価格: €4,950 (JPY 593,606)
ドイツのサイトですので通貨はユーロです。
サージタンクが左右分割ではなく一体化しており、それなりの軽量化が見込めそうなパーツですね。エンジンルームの印象がガラッと変わりそうです、60万円ですけど(汗)
どれも高くて厳しいです、ちょっと考えて「カーボン柄にするだけならラッピングシートでお手軽にイメチェンできるのでは?」と一瞬思いましたが……
価格:2,292円 |
ただでさえ熱量のヤバいS85エンジン、その真上にあるサージタンクにビニール素材のシートを貼るなんて自殺行為ですよね(笑)
結論としては、今の自分には夢のパーツということで、羨望の眼差しを向けるだけで終了です(汗)
最後に、番外編その2。
なんと、サージタンクがスケルトンになっていて10連スロットルが丸見え(笑)
発想が面白いです!
コチラは画像だけで、少なくともネット上での販売は確認できませんでした。ワンオフなのでしょうか??
ノーマル状態もさることながら、こういう「魅せるエンジンルーム」にはワクワクさせられますね。
近い将来、「エンジンルーム」なんて言葉自体が無くなって、この光景も見納めになるんでしょうけど、その頃には「モータールーム」になっているんでしょうか?
「魅せるモータールーム」、想像できません(笑)