さて、最近ちょこちょこ意味不明なディフェクトメモリーが入ってくるM5ですが、相変わらず走っているとDSC警告、タイヤパンク警告、EDC警告等がたまに表示されます……ついには先日「トランスミッション異常!」まで表示される始末(汗)
まぁ黄色い方なんで大丈夫です。赤だと激アツ……じゃなくてヤバいやつ。
イグニッションON後ちょっとすると警告が表示され、その間はシフトレバーを動かしてもギヤが切り替わらない状態……最初はかなり焦りましたが、エンジンを掛けてしまえば警告は消えて通常状態に。
これはもう、バッテリーが原因としか考えられないでしょう!
イグニッションONでは全ての電力をバッテリーに頼っている状態なので、バッテリーが弱ってくるとちょっと電圧不足なだけであらゆる電子部品が異常を検出してしまう模様。(全部私の予想ですので、これでどこかが壊れていたら相当ショックですが……)
一度エンジンが掛かってしまえば、たまに警告が出るものの普通に走れてしまうことからも、原因がバッテリーであることを示唆しています。(これもあくまで予想ですが)
ということで原因はバッテリーにあると勝手に決め打ちして、早速バッテリーをネットで物色。欧州車のバッテリーは国産車に比べてとにかくデカいし値段も高い! そして何より重い!
ただ、交換作業自体は決して難しいものではありません。ここはDIYで少しでも安く済ませたいところです。
DIYするにあたっては「どのバッテリーを買えばいいの?」という疑問をお持ちの方もいると思いますので、以下に説明しておきます。
純正バッテリー
まず一番確実なのは、当たり前ですが純正品番を調べて純正品を購入することです。純正バッテリーの品番は以下になります。容量ですが、70Ah~110Ahの品番が設定されているにも拘わらず「90Ah以上のバッテリーを使用すること!」という注記がしてあるので(どっちやねん...)、90Ah以上の品番のみを載せておきます。バッテリー容量はAhという単位で示され、簡単に言うと「数字が大きいほどたくさん電気を溜めておけるバッテリーである」と覚えておけば問題ないと思います。
●日本仕様以外
90Ah 61216924023
90Ah(チャージ済み) 61217604822
92Ah 61216806755
110Ah 61218376384
●日本仕様のみ(すべて生産終了らしい)
90Ah 61210305143 または 61210309270
110Ah 61210305144
なぜ日本仕様のみ品番が異なるのでしょうか?? リサイクル法か何かの絡みですかね!?
ちなみに、現在私のM5に搭載されているバッテリーを確認してみたところ、純正品ではなくVARTA製の95Ahが付いていました↓
VARTAとはドイツの電池メーカーです。(ドイツ製とは言ってない) これについては後述にて。
また、○印の部分にバッテリー規格を表す数字が書いてあります、これについても後ほど。
品番が分かったところで値段を調べてみます。今付いているバッテリーが95Ahなので90Ahはちょっと心許ない......ということで、今回は110Ahに絞って検索してみました。すると国内サイトで相場は5万円くらい、さすが純正品だけあって高いです。
では海外サイトではどうか?
調べてみると、なんとドイツのサイトで194.80ユーロで販売されているのを発見!
今のレートだと25,000円くらいなので半額です↓
しかし配送条件を見ると、どうもEU圏内にしか発送してくれないっぽい......
どうしてもこのまま諦めきれず、メールで問合せしてみると「日本への直接発送はできません、海外発送代行サービスを使うといいですよ」との回答。なるほどと思って海外発送代行サービスなるものを調べてみたのですが、それ以前に大きな落とし穴が......
実はこのバッテリー、重量が27Kgほどあるのですが、試しに海外発送代行サービスのサイトで重量とサイズを入力して送料を調べてみると、なんと日本への送料だけで2万円以上も掛かることが判明(汗) これでは半額で買えても、送料で相殺されてしまい全然安くない(笑)
よって、海外からの調達は断念。
社外バッテリー
続いて、社外品を調べてみます。正直、バッテリーに関しては(宗教上の理由を除き)純正品に拘る必要は全くないので、ある程度有名なメーカーの品ならまず問題ありません。ディーラー以外で純正バッテリーに交換しているお店なんてほぼ無いでしょうし。
先ほどの純正品番で検索すると、互換品として社外バッテリーもヒットすると思います。
また、上の画像にあった595 901 085という数字ですが、これはヨーロッパで用いられているEN規格というバッテリー規格です。この数字で検索すれば、今付いている物と同じ規格のバッテリーを探すことができます。
また、最近の(といっても10年以上前からですが)自動車用バッテリーには通常のバッテリーに加えてAGMバッテリーなるものが存在します。どこのサイトを見ても「アイドリングストップ車や充電制御車(←M5はこれ)にはAGMバッテリーを使用すべし」とあるので、ここは素直に従っておきます。ケチって通常のバッテリーを使うと寿命が短くなって逆に損する可能性だってあります。
そして選んだバッテリーは……
当初は110Ahを入れようと思っていたのですが、調査の結果 BOSCH 等の有名メーカー品は4万円くらいするので、今付いているのと同じ95Ahで妥協することにします。
で購入したのがこれ↓
結局、今付いているのと全く同じ銘柄/容量です(笑)
何の面白みもないですが、VARTAのバッテリーは整備工場のブログでもよく使われているし、値段と性能を考えると手堅い選択ということなのでしょう。前オーナーもそういう結論に至ったのかもしれません。
気になるお値段は、送料無料の23,900円。
ちなみにVARTAのバッテリーにはドイツ製と韓国製があり、特にドイツ製と銘打ってないものはまず韓国製だそうです。こちらは商品ページにドイツ製と明記されていましたが、製造国の記載がなく1000円安いものも販売されており、そちらは商品レビューに「韓国製でした」と書かれていました。1000円の差ならやっぱりドイツ製を選びたいですよね(笑)
まとめ
単なる「ネットでバッテリーを購入した」というだけの記事を書くつもりでしたが、気が付くと意外と長くなってしまいました。
ただ、色々と調べはしてみたものの、バッテリー購入に関しては何ら裏ワザ的なものは発見できず「ただ普通にDIYでバッテリー交換をする人」と変わらない結果となりました、残念。
次回は作業編をお送りします。