サラリーマン投資家がBMW E60 M5を維持するブログ

10年来の夢だったBMW E60 M5を思い切って購入した、ごく普通のサラリーマン投資家のカーライフと独り言の記録です。

 

 

 

【BMW E60 M5】SMGドライブロジックの設定とクラッチ寿命について

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E60 M5の特徴の1つでもあるSMGⅢというトランスミッション。SMGについては過去にも何度か書いていますが、今回はSMGドライブロジックについてです。

 

SMGについての過去記事はこちら↓ 

 

 

「SMGドライブロジック」とは何ぞや?という方の為にざっくりと説明しておくと、走行プログラム(変速パターン)を任意で切り替えることができる機能になります。最近の車でよくあるドライブモード(エコとかスポーツとかの切り替えができる機能)のトランスミッション版みたいなものです。もっとも、M5に関してはエンジンパワー、サスペンション、走行プログラムの3つが切り替えできるので、内容的にはドライブモード付き車とほぼ変わりません。Mボタンに登録した設定(1つだけですが)を一発で呼び出すこともできますしね。

ちなみに、公式ではこう紹介されています(以下引用)↓

SMGトランスミッションのドライブロジック機能により、ドライバーは11通りのギアシフトオプションを選択できるため、SMGの性格を自分のドライビングスタイルに合わせることができます。

 

大層に「11通りの~」と書いてありますが、実はD(オートマ)モードで5段階、S(マニュアル)モードで6段階のプログラムが選択できるというだけです(笑)

 

切り替え方法ですが、シフトレバーの手前にあるスイッチで行います。

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拡大するとこんな感じです。

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左右にある▼▲ボタンをポチポチと押してプログラムを切り替えます。選択されているプログラムは、メーターのシフトポジションインジケーターの下部に表示されます。

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Dモードのプログラム1 (このプログラムのみ2速発進となりますので、停止時でもギヤは2速に入っています)

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Dモードのプログラム5

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Sモードのプログラム1

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Sモードのプログラム6 (プログラム6はDSCをOFFにしないと選択できませんので、警告マークが点灯します)

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では、この11通りのプログラム、実際何が変わるのでしょうか?

取扱説明書を見てみましょう。

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ドライブロジックについて記載されているのはこの1ページのみです。説明によると、Dモードでは「緩やかな1からスポーティで運動性能の高い5」、Sモードでは「バランスのとれた運動性能の1から純粋にスポーティな6」とあります。なんだかボンヤリしててよく分かりませんよね(汗)

ということで、私が実際に試してみて体感できた変速制御の変化を下記にまとめてみました。

 

Dモード

プログラム1から5までの違いはズバリ「シフトアップするエンジン回転数」です。プログラム1では2000rpmちょっとでシフトアップしていきますが、プログラム5だと4000rpmくらいまで回さないとシフトアップしなくなります。プログラム1から5まで、ちょうど500rpm刻みでシフトアップするエンジン回転数が上がっていく感じです。プログラム5だと、街乗りでは3速にすら中々入らなくなります(笑)

シフトチェンジのスピード自体は、個人的にはそれほど変化しているようには感じませんが、私が鈍いだけでしょうか?(汗)

 

Sモード

こちらはDモードとは異なり、プログラム1から6までの違いは「シフトスピード」です。マニュアルトランスミッションでいうと「クラッチペダルを離す速度」でしょうか。プログラム1だと半クラ長めでスムーズにシフトチェンジが行われ、プログラム6だと半クラ無しで「スパッ!」とシフトチェンジされる感覚です。ただ、変速ショックも数字が上がるにつれて大きくなっていく感じです。

 

ここで気になるのはやっぱり、SMGの高額メンテに直結する「クラッチ寿命」との関係性についてですよね。

結論から言うと、DモードでもSモードでも、プログラムの数字が大きいほどクラッチは長持ちすると思います! まずDモードの場合ですが、プログラム1だと2速発進になってしまうのでこれは論外、クラッチに優しいはずがありません。プログラム2~5であれば変速スピードに大きな差は無さそうなので(何度も言いますが個人の感想です)、クラッチの磨耗にさほど変化はないのではないかと思いますが、気持ち的には5の方が安心できるかもしれません。

そしてSモードですが、これはもう断然プログラム6に近いほど、クラッチの磨耗は少ないはずです。ただ、変速ショックは大きくなるので、別の部品に負担が掛かっている可能性はあります。MT車に乗っているつもりで、無理のないシフトチェンジを心掛けましょう。クラッチ交換時にレリーズベアリングが2つに分離していた、なんて話もあるとかないとか!?

ちなみに私の場合、普段はSモードのプログラム5を使用しています。Dモードはどうしても変速のタイミングが不自然なときがあり、何かとギクシャクしてしまいますので、Sモードでパドルシフトを使って変速しています。ネット上でも、同じようにしている方はやはり多いみたいです(笑) もちろん理想はSモードのプログラム6なのですが、先述したようにDSCをOFFにしないと選択できないようになっているため、安全上の不安もあり使っていません。

 

クラッチの寿命を少しでも伸ばせるよう、何かの参考になれば幸いです。