レバレッジ
経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること
投資を行う上で、あればあるほど有利なのが資金(タネ銭)ですよね。レバレッジを掛けた取引は資金効率が高まるため、手持ち資金に対して大きな利益を得ることができます。
要は、同じ1%の利益でも、元本100万円なら1万円ですが元本1億円なら100万円となるわけです。
投資をするうえで、目指す目標に少しでも早く到達するため、今回はレバレッジの使い方について考えてみました。
利益は「金額」ではなく、「率」で考える
始めに、レバレッジ取引で大切なのは「いくら利益が出た」ではなく、「何%の利益が出た」という考え方です。絶対的な金額(円)ではなく、率(%)で考えることが重要です。なぜなら、再現性の高い投資手法を持っていれば、掛けるレバレッジ次第で儲けはいくらにでもできるのです。
では、レバレッジを掛けてもいい投資、掛けてはいけない投資はどれなんでしょうか?
不動産投資
不動産投資は基本、ローンという名のレバレッジを掛けるのが前提の投資です。実物資産ですので、何よりお金を借りやすいのがメリットといえます。そもそも、現金一括で買えるのなら苦労はしませんよねw
FX
FX取引も、レバレッジを掛けて取引するのが通常です。国内業者だと、自己資金の25倍までの外貨を取引できます。しかし、通貨によってはとんでもない変動が起きることがあり、過度のレバレッジはロスカットどころか、最悪追証という名の借金を背負う可能性があります。普段あまりレートが動かないからといって、油断は禁物です。
キッチリ損切りできるなら問題ありませんが、「私、損切りしないので(キリッ)」という方は、最大50%くらいは変動してもおかしくないと思っておかないと危険です。いつもは大して動かないドル円ですら、変動相場制になってから上は140円、下は75円という変動幅があるのです。
株式投資
株式については意見の別れるところでしょうが、私はレバレッジを掛けるべきではないと考えています。
証券会社で信用口座を開けば自己資金の最大3倍までの金額が取引できるのですが、信用取引には金利(手数料)がかかり、毎日少しずつ金利分がマイナスされていきます。これでは、FXに対する株の大きなメリット「ロスカットを気にせず、時間を味方につけて待つ」がやりにくくなってしまいます。
変動率についても、一般的には為替より遥かに高いので、レバレッジ3倍でも余裕で死ねるイメージです。倒産すれば当然、追証(借金)です。
また、個人的な意見として「為替は戻ってくるが、株は戻ってこない」確率が高いと思っていて、金利を払いながら待つのはやはりバカバカしいと思います。
まとめ
私の考えとしては、不動産・FXはレバレッジが必須、株式は現物でというのが結論です。
小さな資金で大きな利益を上げるためには、レバレッジを掛けた取引が有効です。しかし、扱いを誤ると利益どころか、借金を背負いかねない諸刃の剣でもあります。このことを理解した上で、うまく使って運用効率を高めていきたいですね。