私は仕事の立場上、採用面接の面接官をすることが頻繁にあります。
意外なのは、若い応募者の中に長時間労働や過剰な負荷で精神を病んで前職を退職…といった方々が結構な確率でいることです。大抵は、うつや適応障害の診断書をもらって休職、からの退職というパターンです。勤続3年も経っていない人、1年未満の方もちらほら見かけます。
最近の風潮では、今の若者はワークライフバランスを重視し、年間休日や残業時間を重視した就職活動を行っているとのことですが、まだまだ旧態依然とした職場環境に苦しんでいる若者がいることに少々驚かされます。
もちろんこれは、会社に問題があることも多いと思いますが…
自分が壊れると感じたら、壊れる前に辞めるのが鉄則です。
そりゃ、働いていると無茶を押し付けられる状況はやってきます。無理を承知で、頑張ってこなそうとするでしょう。
しかし仕事を振る側からしたら、振った人からのSOS発信がない限り、うまくいっていると判断してしまうことが大半です。もちろん、部下の管理が出来ていない無能上司にも原因はありますが…
本当に身の危険を感じた場合はまず自分から発信し、それが受け入れられなかった場合は、取り返しのつかない事になる前に逃げ(退職)ないといけないのです。
では何故、退職しない・できないのか?
やっぱり収入を失うことが最大の恐怖なのではないでしょうか?そりゃ飯が喰えなくなるので当然だ、と思うでしょう。
しかし、それは
お金を稼ぐ方法 = 働くしかない
と考えているからに他なりません。
これが、人生を仕事に縛られてしまう元凶ですよ、ホントに…
ここでタイトルの話になってくるのですが、仕事以外で収入を得る手段を持っていれば、収入源を100%自分の労働力に頼らなくてもいいのです。例え無職になっても、少しの収入が確保されているだけで資産の減少スピードは緩やかになります。転職活動だって、気持ちに余裕を持ってできるのではないでしょうか。
かくいう私も、20代の頃は投資の意識なんて全くありませんでしたが、今ではもっと早くやっておけば良かったと後悔しています。できれば、学生のうちからやっておくべきです。
若い内に、金の卵を産むガチョウを少しずつでも増やしていれば、もっと気楽なサラリーマン生活を送れていたと思います。それこそが、仕事に縛られない人生を送る上で、何よりの保険になるのです。
今の若い方には、お金を稼ぐ手段は仕事だけではないということを知って頂いて、仕事(会社)に自分を潰されないようにしてほしいと願います。自分の身、自分の人生は、自分で守るしかないのですから。